私は、幼いころから「おばあちゃん子」でした。
両親に代わってたくさんの愛情を注いでくれた祖母と過ごす時間は、
小さな私にとって何よりも心安らぐものでした。
しかし、小学生の頃、そんな大好きな祖母が病気でこの世を去りました。
幼いながらに感じた「もっと一緒にいたかった」という悲しみ、
そして、祖母を支えてくださった医療や介護の方々への感謝の気持ちは、
私の心の奥深くに刻まれました。
それ以来、「いつか誰かの支えになれるような仕事がしたい」と、
自然と医療・介護の道を志すようになりました。
成人後は、医療系の仕事に就き、たくさんの患者様やご家族と向き合う日々を送りました。
そんな中、結婚を機に、もうひとつ心に秘めていた夢にも挑戦したいと思うようになりました。
それは、”美容”の世界で生きることです。
エステやネイルといった美容の技術を学び、
「美しさ」を通して人々を笑顔にする仕事に深いやりがいを感じるようになりました。
そして、ふと気づいたのです。
私が大好きだった”おばあちゃん”にしてあげたかったこと、
それは、病気であっても、年齢を重ねていても、
「女性としての輝き」や「生きる喜び」を感じてもらうことだったのだと。
美容の力で、もっと多くの高齢者の方に笑顔になってもらいたい。
そう思い、エステやネイルのボランティア活動を通じて、
介護施設で美容施術を行うようになりました。
その活動の中で、「介護美容」という分野に出会いました。
介護美容は、単なる美容ではありません。
加齢や病気による心身の変化を理解し、寄り添いながら、
その人らしさを引き出し、生活の質(QOL)を向上させる大切なケアの一部です。
私は介護美容の学びを深め、
もっと専門的に、高齢者の皆さまに寄り添えるサロンをつくろうと決意しました。
そして生まれたのが、**訪問介護美容サロン「和み彩(なごみいろ)」**です。
和み彩の目指すもの
「和み」は、心の安らぎ。
「彩り」は、人生に華を添えるもの。
サロン名には、
「たとえ年齢を重ねても、心から和み、人生に彩りを感じてほしい」
という願いを込めました。
私たちは、単なる”美容サービスの提供”ではなく、
お客様一人ひとりに寄り添い、
“心を満たす時間”と”自分らしさ”をお届けすることを大切にしています。
- お顔にふれるエステやスキンケアの施術
- 優しく丁寧なネイルケア
- 色の力で心を元気づけるカラーセラピー
これらすべてが、心と体に働きかけ、
その方が再び「外に出かけたい」「誰かに会いたい」と思えるきっかけになることを願っています。
「和み彩」は、
笑顔、意欲、生きる力、そして自己肯定感を引き出す
そんな存在でありたいと考えています。
高齢者の方、ご家族の方、施設スタッフの皆さま、
そして地域社会に、少しでも多くの”彩り”を届けられるように、
これからも心を込めて活動してまいります。
どうぞ、介護美容サロン「和み彩」を、よろしくお願いいたします。